ちびっ子のみんな、夏休みを楽しんでますか!
コロナやひどい暑さで、なかなか外遊びができてない・・かな? ゲームばっかりやってると眼や姿勢が悪くなるぞ!
みんな夏休みの宿題があるから大変だろうけど、大人だって勉強してるんだよ。
今回は毎年行っている、下水道部の勉強会にお邪魔したから紹介しよう。
1)酸素欠乏と硫化水素中毒の防止
生きものは空気がないと生きれないよね。空気の中にも酸素(さんそ)と言って、生きものが活動するために必要な空気があるんだ。
まず一つ目、酸素濃度が18%以上であること ← メッチャここ大事! 18%未満になると倒れたり、酷い時には命を失ってしまうんだ!
二つ目は、たくさんあったら有毒な空気がある。その中のひとつ 硫化水素(りゅうかすいそ)があるんだ。
解りやすく言うと、みんな温泉地に行ったことあるかな? ゆで卵が腐ったような・・大人は硫黄(いおう)の臭いって言うんだけどね。
これは10ppm未満であること。
最初は臭いの異常に気付くんだけど、ニンゲンの鼻(脳)は臭いに慣れるようになってるから・・後で倒れたり命を失う事もあるんだ!
下水道部のおじさんたちは、常に酸欠・硫化水素中毒と言った危険と闘いながらみんなの住む街を守っているんだ。
みんなが悲しむ事故がおこらないように・・・だから繰り返し勉強するのが、その理由なんだね。
おじさんからのお願い。
これらの危険な場所にはぜったいに近づかないこと! 有害ガス測定器がないと判らないからね。
昔は酸欠を知るために、カナリアを籠に入れて危ない場所に行ってたんだって。
他には、みんなエアコンが効いた涼しい部屋に籠ってるだろうけど、定期的に換気しないとだめだぞ!
二酸化炭素(にさんかたんそ)は火を燃やしたり、生きものが呼吸をして吐く時に発生するどこにでもある空気なんだ。
これは1,000ppm以下であること。 4%で耳鳴り・頭痛、20%以上では命が危険となるぞ!
ちなみに植物は二酸化炭素を吸って光合成で酸素に変えることができる。
だから地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減らすには・・・判るよね?
地球の未来は、君たちちびっ子諸君の肩にかかっている。
夏休みの自由研究がてらググってみよう。 先生や友だちが、君を見る目が変わるぞ!
2)熱中症対策
おじさんが子供の頃は教室にエアコンなんてなかった。夜は蚊取り線香と扇風機で寝てたし、田舎のじいちゃんちに行ったら蚊帳の中で寝てた。
部活で運動している時「水はガブ飲みするな」と言われてたんだ。
今はそれだけ暑くなったと言うことだね。
専門外でも
水分補給のタイミングや摂り方はじめ
この時期ならではの用語も学ぶんだ。
熱中症の自覚症状は
・ズキンズキンとする頭痛
・めまい、吐き気、たちくらみや倦怠感(だるいってこと)
涼しい部屋の中だからと言って油断ならないぞ。呼吸でも水分は失われているし、皮膚がさらっとして汗が蒸発しているから水分が失われていることを自覚できないんだ。
お爺ちゃんやお婆ちゃんがいたら注意してあげよう。きっと可愛い孫の言うことなら聞いてくれるはず。気遣いでお小遣いゲットだぜ!
危険信号は
・暑い場所にいるのに汗が出なくなった
・皮膚が乾燥している
・触ると熱をもっている
おうちでも日頃から「何かあった時の連絡方法」を家族で確認しておくことも大事だね。
スポーツドリンクもいいけど、糖分摂り過ぎておじさんみたいなオトナの病気になるから注意だ!
水ばかり飲んでると身体の電解質が薄くなるから、塩分やミネラルの補給も大事なんだ!
おじさんが子どもの頃は、塩分補給タブレットなんて洒落たものはなかった。 梅干しや塩クジラ、塩昆布でミネラルをチャージしてたぞ。
岩塩がおうちにあるかも? お母さんに聞いてくれ。
カフェインが入っている飲みものも控えた方がいいぞ。「おしっこが近くなる≒水分が失われやすくなる」からね。
お父さんがお酒を飲んだ時も注意が必要だ。寝る前にコップ1杯のお水を勧めてくれ。これで更にお小遣いゲットだぜ!
昔から言われる「麦茶」がいいぞ! ミネラルも補給できるからね。
3)救急処置
心肺蘇生や人工呼吸、AED 自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき)の使い方まで勉強したんだ。
おじさん説明が下手だから・・・
詳しいことは政府広報オンライン 「いざというときのために応急手当の知識と技術を身につけておきましょう」を見てね。
4)交通事故の防止
おじさんの会社の車には「ドライブレコーダー」が載せてある。
この画像をみんなで見て、どうしたら事故を回避できるか意見交換したんだ。
ニンゲンが運転している以上、完璧な所作をずーっと集中して続けられない。
だからこそ、そこをどう対応するのか?をみんなで勉強してるんだ。
どうだったかな? 勉強とは一生続くものなんだね。
繰り返し繰り返し・・々- 勉強することで事故防止に努力していることが理解できたかな?
“子曰く、学は及ばざるが如くせよ。猶(なお)之を失わんことを恐れよ。”
先生は言われた。自分はまだ十分ではないという思いを持ち続けるのが学ぶということだ。のみならず、学んだことは失わないよう注意しなさい。
知識は得たら終わりという簡単なものではないんだね。
どんな優秀なアスリートや職人であっても、一旦離れてしまえば腕は鈍る。
「テストで高得点が取れたからもういいや」、その場限りの努力にしてしまえば、できたはずのことができなくなるんだって。
自分の武器を増やし、自信を持つためには謙虚であると同時に、常に学ぼうとする姿勢を続ける必要があるんだね。
んー・・おじさん頭が痛くなって来た。 きっと熱中症だ!
みんなも外に遊びに行くときは、帽子・水筒・タオルを忘れないようにね!
それと「誰とどこに行くのか」もちゃんと伝えてね。
楽しい夏休みを!